「うさぎが最近、牧草(チモシー)を食べなくなってしまい心配。どうしたらいいか‥。」
そのような経験は、ございませんか?
うさぎを飼って初めてこのようなケースになった場合は、戸惑ってしまいますよね?
ウチでも結構ありました。原因は不正咬合でした。最悪の時は不正咬合で食事がとれなくなって体が弱り、死を覚悟したこともありました。
現在は、不正咬合のチェックを病院で定期的してもらっているので、体調を崩すことなく元気に過ごしております。
今回は、うさぎを飼い初めの方に、うちの「まる」のような思いをさせてほしくないので体験談を参考にしてもらいたくて書きますね。
- まるの紹介
- 生後8か月頃にペレットを与える
- チモシーを食べる量が徐々に減る
- 牧草(チモシー)の代わりに与えたもの
- ある日突然、何も食べなくなる。(不正咬合)
- 歯の伸びるペースが変化
- 先生に「チモシーのきわみ」を進められる
- 最後に
まるの紹介
まず、うちで飼っている「まる」のご紹介です。
年齢6才、人間でいうと60才くらい。男の子というよりオヤジですね。
北海道のある牧場で産まれ、生後3か月の時に我が家にやってきました。
ミニうさぎとネザーランドドワーフを飼っていた農家なのでミックスかもしれないとのことです
うさぎの中でもとりわけ頑固な性格。過去に3日間の予定で入院したことがあるのですが、ケージの中で点滴を受けている最中も夜中もずっと足ダンし続けて、とうとう病院が根を上げてしまい一日早く退院となりました。入院中の他の動物たちに迷惑だったようです。
「いやなもんはいやだ!」と主張し続ける頑固者「まる」です。
好物は、大根の葉っぱ、ニンジンの葉っぱ。そして、肝心の牧草(チモシー)は、ほとんど食べません。
生後8か月頃にペレットを与える
生後3か月で我が家にやってきて半年経った頃(生後8か月)に、牧草(チモシー)の他に補助的にペレットを与えるようになりました。
ペレット袋の裏側の説明には、健康維持のための総合栄養食として書かれています。
アルファルファが主原料で、ハーブ配合、乳酸菌配合、低カルシウムでお値段もお手頃。ペットフードのコーナーではよく見かけるタイプのものです。とても良さげに見えますが…。
【今、振り返ってみるとこのチョイスがまずかった。理由はのちほど…。】
チモシーを食べる量が徐々に減る
ペレットを与え始めた頃は、牧草(チモシー)もよく食べてくれていました。
この頃は、全く問題ありませんでした。
でも、その後、徐々に牧草(チモシー)を食べる量が減ってしまい、気が付いたときはペレットがメインのようになってしまいました。
日中は仕事で家を空けるので、牧草(チモシー)もペレットもやや多めに容器に入れて外出するのですが、仕事から戻ってくる頃には、ペレットの容器のみが空になっている状態です。チモシーを全く食べてくれません。【このような与え方もダメでした。外出するときは、ペレットを与えずにチモシーのみにすべきでした。】
牧草(チモシー)の代わりに与えたもの
いろいろな種類の牧草(チモシー)を買ってきては食べさせようとするのですが、ダメでした。
この頃から、時々与えていた生野菜や雑草を増やすことにしました。牧草(チモシー)を食べないのでせめて野生に近い状態にという苦肉の策です。
夏は、クローバー、オオバコ、タンポポ、ニンジンの葉、大根の葉。
冬は水菜、小松菜、パセリ。ニンジンはオールシーズン与えました。
冬になると夏場に採りためて乾燥させた雑草(クローバー、オオバコ、タンポポ)を食べさせていました。
【冬場の限定ではありますが、この雑草乾燥作戦もチモシーの代わりにはならないと、病院の先生から言われました。ただ,体調が悪くて食欲がない時でも、この枯草なら食べてくれることがあり、食欲を取り戻すキッカケとしてはありなのかなと思いました。】
ある日突然、何も食べなくなる。(不正咬合)
そんなある日、何も食べなくなってしまいました。
ウ〇チが小さく量が少ない。尿も全然しない状態で,部屋の隅っこでうずくまって香箱座りのまま…。これは大変だと病院に連れて行ったところ、歯が伸びすぎて何も食べられない状態だったことが判明しました。不正咬合です。全身麻酔で伸びた歯をカットしてもらい、衰弱しているとのことなので点滴もしました。伸びた歯が口内を傷つけて舌が切れていたそうです。かわいそうなことをしました。この時は、体調が回復するまで5日ほどかかりました。
原因は、牧草(チモシー)をあまり食べていなかったことでした。牧草(チモシー)を食べることはうさぎにとって、歯と腸の健康を保つことになるので、できるだけ食べさせてくださいと言われ帰ってきました。歯ですり潰すので歯の伸びすぎを防ぎ、食べたチモシーは腸の細菌のバランスを保ってくれるそうです。
【病院の先生の話では、診察しているなかにも牧草(チモシー)を食べないうさぎは時々いるそうです。食べさせるための工夫として、電子レンジでチンするとおいしそうな草の香りで食べてくれることがあるそうです。口が傷ついてたり、胃腸が弱って食欲がない時はペレットに少量の水に浸して柔らかくしてから与えてやると食べやすくなるそうです。ウチは、どれをやってもダメでした。】
歯の伸びるペースが変化
うさぎの年齢やその時の状況によって歯の伸びるペースが変わるそうです。
ウチのまるの場合は、
はじめての歯のカット⇒6か月後に再び歯のカット⇒3か月後にカット⇒
1か月後にカット⇒毎月1回カットが1年続く⇒2週間に1度のカットが4か月⇒
1か月1回カットが2か月⇒1.5か月後1回のカット⇒1か月後1回カットが今現在の状態です。
1度の歯のカットで12,000円くらいのお金が飛んでいきます。2週間に1回の歯のカットは金銭的にも精神的にもヒジョーにきつかったです。
【先生の話だとやはり2週間に1度のうさぎは他にもいて、なにもウチだけに限ったことではないらしい。「このペースは変化するので、うち必ずペースが遅くなりますよ。年を取ると年齢とともにだんだん歯は伸びづらくなってきます。」って言ってくれたのでなんとか精神的に凌げました。】
先生に「チモシーのきわみ」を進められる
ウチのまるが、牧草(チモシー)を食べないでペレットばかり食べているので、どうしたらいいのか相談したところ、ハイペット株式会社の「チモシーのきわみ」というペレットがお勧めとのこと。
粗挽きプレミアムチモシーが主原料です。でんぷん類・穀類フリー、グルテンフリーで牧草代用ペレットとして売られています。いわば、ペレット状になったチモシーのようなものですね。ペレットの長さは6cm~10㎝の大きさです。
我が家で最初にまるに与えたアルファルファ入りの添加物がたっぷり入ったペレットは良くないとのことでした。まるに申し訳ないことをしてしまったと深く反省。しかし、うさぎは食べ慣れているのもしか受け付けない生き物なので、「はい、分かりました。」と言ってすぐに食べてくれるはずもなく、毎日、悪戦苦闘しております。
最後に
これから初めてうさぎにペレットを与える予定のある方や、牧草(チモシー)を食べてくれないとお悩みでいろいろ試している方は、ウチの「まる」のように安いアルファルファ入りのものを与えない方がいいです。もし、あたえるなら「チモシーの極み」などの自然の素材でできているものを与えるのがウサギにとって一番なのではないかと思います。
添加物がいっぱい入ったペレットを食べ慣れさせてしまうと繊維質が不足してしまい腸にもよくありません。腸が弱ってしまうと毛玉が上手く排泄されず、食欲もなくなってしまいます。
その結果病院で点滴を受けて歯をカットの為に数日入院となれば、3万円くらい軽く飛んで行きます。それなら、多少いいお値段であっても、普段から健康に気を使った食生活を送っていた方が通院する回数も少なくて済むかもしれません。
我が家のまるは、今までの悪い食習慣をそのまま続けています。いろいろ試してみるのですが、なかなか厳しいですね。飼い主の知識不足が招いた結果です。このような事態にさせてしまい申し訳ないことをしたと反省する日々です。
うさぎを飼い初めた方には、私のような失敗はしてほしくありませんので、
今回のお話を反面教師として参考にしていただければありがたいです。
以上、ウサピリカでした。