最近、テレビやネットニュースで話題になっている「電話恐怖症」を皆さんご存じでしょうか。
特に若者の中で、会社の固定電話が鳴ると電話に出るのが怖いと感じる(思う)人がいるというのです。
その理由が
- 敬語が上手く話せるかどうか不安。
- 注目の的になっているような気がして緊張する。
- スマホやメールでのやり取りなら慣れているが、固定電話は慣れていない。できればメールでやり取りしたい。
- 周りから電話対応をチェックされているようで怖い。
- 電話が鳴っただけで、ドキドキする。
- 会社にかかってくる、しつこい営業の電話が苦手。
だそうです。社会に出たばかりの頃は、そんな気持ちを抱きながら仕事をした方も多くいるのではないでしょうか。
かく言う私も新社会人の時は、同じような理由から、電話に出るのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。ただ、一点違うところがありまして、スマホやメールでのやり取りが当時はありませんでした。
当時、連絡を取り合う手段といえば、もう固定電話しかないわけです。逃れられないのです。働いて、おまんまを食べてゆくには逃れるわけにはいかないのです。仕方がないので、前向きに考えるようにしました。
「一人前の社会人になるには、これを乗り越えなければならないのだ。」とか考えていると苦しくなるので、
「敬語の一つ、二つ間違えたっていいじゃないか。要は心。心のこもった会話ができていたらカバーできるんじゃないか。」
「電話の向こうは、同じ人間。一皮むけば皆同じ。怖がることはない。」
と思うようにすると気持ちが楽になった覚えがあります。実際、私の場合はこの考え方でなんとか乗り越えることが出来ました。
後は、経験です。入社したての頃は何を言っているのか、ちんぷんかんぷんだった電話の内容も、真面目に仕事をしていると次第に理解できるようになってくるものです。そして、何度も電話に出ていると条件反射のように言葉が出てくるようになります。そうなればしめたものです。
そんな感じで乗り越えてきた私ですが、ここ2年~3年前から自宅の固定電話に出るのが、とても怖いんです。
その理由は、営業の電話がとてもしつこくて、ウザいからです。
電話に出て営業や勧誘の電話だと分かった時の絶望感。貧乏くじを引いてしまったかのような気分になります。そんな電話のお付き合いをしている時間はないのです。
仕事から帰ってきて夕飯の準備の時間帯の一番忙しい時です。そんな時にマニュアルを見ながらしゃべっているのか、こちらにいろいろと質問を投げかけてくるんです。それに答えてあげると、いちいち「ありがとうございます。」を連発。なんなの? そもそも、電話かけてくるなり質問ばかりするって失礼じゃないの?
忙しいので、電話を切ろうとしてもなかなか切らせてくれない。一人で延々しゃべっている。こちらの話なんて聞いちゃいない。
そもそも、電話一本で商売しようだなんて甘い。甘すぎる。そんなに世の中、甘くない。欲しいものがあれば、自分で探して買ったり、契約するから! だから、そんな電話いらない。ひどい電話になると、夜の9時過ぎにかかってくることもあります。
なので、ここ数年の私は、電話が鳴ると電話番号を確認して、0120から始まっている電話番号や知らない電話番号には一切出ません。でも、たまに車のディーラから車検日の確認の電話だったりすることもあるので気を付けています。
スマホで電話番号を検索すると、発信元が分かってしまうケースが結構あるのでとても重宝してます。それで調べると、「ああ、今のは、○○○だったのか‥。出なくて正解だった!」と思うことが多々あります。
私の知人二人は、そういう電話だと分かった瞬間、無言で電話を切るそうです。
そんな理由から私は今、電話が鳴ると若者のようにドキドキしてしまいます。第二次電話恐怖症とでも言いましょうか…。職場で会う女性も、同じ理由で自宅の固定電話には出ないと言っていましたので、もしかしたら第二次電話恐怖症の方、意外にいるかもしれません。皆さんはどうでしょうか?
以上、ウサピリカでした。