慢性的なマスク不足が続いているため、何とかして手に入れようと早朝からドラッグストアの入り口に行列を作っている光景は、もはや珍しい現象ではなくなりました。
先日、テレビを見ていたら70才前後のある男性はマスクを手に入れるために朝5時半に並び始めたそうです。並んでも必ずしも買えるわけではないだろうし、新型コロナウィルスに感染するリスクもあるかもしれない。寒い中何時間も並んでやっと手に入れたのが7枚入りのマスク1袋。
7枚手に入れるにも、ここまでしなければならないのか。大変だな…。
普段仕事や学校に通っている人からすると、平日の早朝に並ぶことはまず不可能。通勤通学途中に行列を目撃しても別世界のことのように眺めているのではないでしょうか。まあ、いざとなったら布マスクでいいや‥。
私はそんなふうに思っていました。
マスク開店時の販売中止
ところが、4月8日のニュースで北海道のサッポロドラッグストアが、マスクや消毒液などの開店時の販売を中止すると伝えてられていました。
理由は、お客様を行列による感染のリスクから守るためということと、早朝に並ぶことが出来ないお客様にも購入していただきいということだそうです。
日本各地でこれまでに、マスクを巡ってのトラブルがいくつもありました。口論になったり、殴ったり殴られたり、警察沙汰になったりで日本人の民度ってこんなに低かったかなぁと思うほどです。
クスリのツルハも開店時の販売中止
それに追随するかのように、クスリのツルハもマスクや消毒液などの開店時の販売中止を行う旨の張り紙がされていました。
これで私も、マスクを購入できるチャンスがやってくるか…。
開店時の販売中止後
でも世の中、そんなに甘くはありません。
10日(金)の夜7時半から8時にサッポロドラッグストア3店舗回ってみたのですが、私と同じように考えてる人たちが多く押し寄せ駐車場がどこも満車に近い状態でした。いつもはこんな時間に満車にはならないはず。そして、どこにもマスクは売られておりませんでした。
夕方は、クスリのツルハにも行ったのですが、これまた70代くらいのおじさまが「やっぱり、ねーよなー。」そう言いながらマスク売場の前でつぶやいておりました。
その後、私の前に来て「俺、今日は朝から並んでたんだけどよ、販売しないっていうから今来てみたら、やっぱり売ってねーもんなー。」そう言いながら去っていきました。この人は、たぶん時間に余裕のある人で何度も並ぶことが出来る人なんだと思いました。うらやましい限りです。
そして、今まで行列に並んでいなかった人たちも可能性があるということで多くの人がマスク探しに参戦しているように感じます。
ひょっとして、前よりも手に入れるのが大変かもしれません。
そうだとしても、早朝に並ぶことが出来なかった人にもチャンスを与えてくれるのはうれしいことです。
サッポロドラッグストアー様、クスリのツルハ様、勇気ある決断ありがとうございます。