札幌市東区にあるモエレ沼公園は、世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチの設計によってよって造られた総合公園です。
モエレ沼の内陸部分はもともとゴミの埋め立て地だったのですが、「公園全体はひとつの彫刻作品」というノグチの構想のもと、1982年にすでに始まっていた公園造成に1988年からしノグチが参画し、2005年にグランドオープンしました。
以降、札幌市民にとって、モエレ沼公園=イサム・ノグチの作品というくらいにイメージが定着し、とても親しまれている公園となりました。
駐車場から公園まで
駐車場から公園の入り口へ行くには、この橋を渡らなければいけません。写真の向こう岸が駐車場で、公園の入り口がこちら側になります。ほとんどの人は、徒歩か自転車で橋を渡ります。
橋の向こう側(駐車場側)にはレンタサイクルもあり、自宅に自転車がなくても大丈夫です。
【レンタサイクル】
●普通車(20インチ、22インチ)~2時間:200円、1時間延長:100円
●乳幼児用バスケット付き自転車(26インチ)~2時間:300円、1時間延長:150円
※営業終了時間の2時間前に貸し出しが終了します。
ガラスのピラミッド「HIDAMARI」
橋を渡って入口に入ると、すぐ右手にガラスのピラミッド「HIDAMARI」が見えてきます。
内部の様子はこちらです。
ピラミッドの上部から下を見下ろす。もう足がすくみそうです。
階段でも上まで登れます。
ここから、公園を見渡すと…
こんなふうに見えます。とても広いですね。
イサム・ノグチについて
日本人の父とアメリカ人の母との間に、ロサンゼルスで生まれ、アメリカ、フランスで彫刻を学んだのちに世界的にも有名な彫刻家となりました。
1987年、レーガン大統領より国民芸術勲章を授与され、1988年、春の叙勲で勲三等瑞宝章を授与されました。この年の5月から11月まで札幌モエレ沼公園の設計を行うが12月に永眠。
亡くなった翌年から、公園の造成が始まり2005年にグランドオープンしました。
イサム・ノグチの作品
オンファロス
オンファロスとは、古代ギリシャ・デルフォイのアポロン神殿に「世界の中心」として安置されている石のことをいいます。「へそ」「世界の中心」と言われていました。アポロンが怪物のピュトンを退治して、封印するために葬った場所が世界の中心とされているオンファロスの石の下でした。
イサム・ノグチの作ったオンファロスは、もとは札幌のベンチャー企業の社屋に設置されていたものですが、のちにモエレ沼公園に寄贈されたものです。
石の中心から石肌を伝って、水が絶え間なく流れ続けているオンファロスは、ピラミッドの頂点の真下に設置されています。イサム・ノグチが作った新しい「世界の中心」にふさわしい場所ではないでしょうか。
プレイマウンテン
頂上までスロープのような道が続きます。緩やかな上り坂なので気軽に登ることができます。
7合目あたりの眺め。公園内にあるモエレ山が見えます。
モエレ山
不燃ごみと公共残土で出来た標高52mの人工の山です。札幌市東区の唯一の山だそうです。
階段が凄いですね。登るのをやめようか、どうしようか考えてしまうレベルです。
階段のすぐ横は、一面がクローバーです。
頂上には、札幌市内にある主な三角点が書かれたプレートが埋め込まれていました。
その他の施設について
海の噴水、サクラの森、モエレビーチ、テトラマウンド、ミュージックシェルなどがあり、見どころ満載です。すべてを1日で回るのは、なかなか難しい広さとなっております。
場所
〒007-0011 北海道東区モエレ沼公園1−1
TEL:011‐790‐1231
月曜日~日曜日7時00分~22時00分