皆さん、こんにちは! ウサピリカです。
先日、自宅から片道1時間かかる場所へ息子とわらび採りに行ってきました。
※注意: この記事には、自然界の厳しい現実に直面した際の個人的な体験が含まれています。特に、野生動物の死に関する直接的な描写がありますので、心理的な影響を受けやすい方はご注意ください。
わらび収穫!
数年前から、同じ場所でわらびを採っているのですが、
これがまためちゃくちゃ採れるところなんですよ。
二人がかりなら30分もあればこんな感じで収穫出来ちゃいます。
今回食べる分以外は、冬でも食べられるように全て塩漬けで保存します。
昨年はガッツリ採って大量に塩漬けしていたので、実はまだ食べきれておりません。
(もったいないので引き続き食べますよ~。)
その場所は、これからも多くのわらびが出てきそうなんですが、今年のわらび採りは今回の分で最後にしたいと思います。
昨年塩漬けしたわらびがたくさんあるという理由もありますが、ちょっとショッキングなものを見てしまいましてね。
私も息子も「今年の山菜採りは終了にしようか」ということになりました。
エゾシカの死体
実は2週間前に同じ場所に来ていたのですが、わらびを採り終えて車に向かう道の途中で、何かが転がっているのを発見しました。
近づいて確認すると鹿の死体でした。
胴体の肉と内臓が無くなっており、むき出しになっていた肋骨の右側が砕けていました。
おそらく熊の仕業です。
骨があり得ない方向に折れ曲がっていたので、強い力が加わったのは容易に想像でしました。
胴体を一叩きされ、首を噛まれたのが致命傷だったのでしょう。
体はそれほど大きくはないので、親といっしょにいた可能性がありますね。
襲われた子を残して逃げなければならなかった親の気持ちを考えると堪らなくなります。
無傷の可愛い顔が傍に転がっているのを目の当たりにして、とても辛かったですよ。
本当にかわいそうでした。
腐敗もしていなかったので、亡くなって1日くらいは経過しているのかなという状況でした。
こんなものを見せられては、悠長に山菜採りなんかしている場合ではありません。
今こうしてエゾシカを見ている間にも熊が戻って来て、私たちが襲われるかもしれないのです。
その日はすぐに帰りました。
再び同じ場所へ
その1週間後、再び同じ場所に行きました。
1週間前にあった可愛いエゾシカの顔が白骨化していました。
以前残っていた手足も、完全に骨だけになっていました。
熊が再びやって来て食べたのかもしれません。
キツネやカラスも食べたのでしょう。
自然に生きることの厳しさを目の当たりにして震えあがりました。
「しばらく、ここには来ない方が良いかもね。」息子がエゾシカの骨を見下ろしながら言いました。
私も同感でした。
震えあがりながらも、周囲を見渡しながらわらびは採りましたけど(笑)
山菜採りと熊の恐怖
熊は賢いので気配を消してやって来るそうです。気がついたらすぐ目の前にいたとか、後ろを振り返ったら熊がいたよく聞きます。
体臭は凄いそうです。
熊が去った後でもしばらく周辺に獣臭が残ってます。
2年前に一度だけその匂いを嗅いだことがあります。キノコ採りで山に入った時、生臭さと獣臭が入り混じったような臭いが漂ってきました。
近くにまだいるかもしれないので、この時は速攻で逃げましたよ。
山菜採りで毎年クマに襲われて命を落とす方がいますが、他人ごとではないなと感じました。
北海道は住宅街でも熊が出没する場合があります。
山菜採りで山へ行けばなおさら危険です。
今後、あの場所に行くのはちょっと考えちゃいますね。
まぁ、どこの山に行っても山菜採り自体が熊のテリトリーに近づくってことで危険には変わりないのですが…。
命の危険を冒してまで山菜採りをするかどうか、何とも悩ましいところです。
旬の山菜を収穫して味わう楽しみも捨てがたいですし…。
とりあえず一人で山に入ることは危険なので絶対避けたいし、今までも我が家ではずっと一人で行かないことにしていました。
早朝と夕方も危険と言われているので、そんな時間帯は絶対避けたいですね。
あと個人的に気になっているのが、熊鈴の携帯についてです。
熊鈴を鳴らしながら山に入ると、熊が人間がいることを察知して近寄らないといいますが、これは人間の味を知らない熊に限った話ではないかと考えています。
もし、人間の味を知ってしまった熊ならばどうでしょうか。
鈴の音で「あっ、人間がいる。食べ物がやって来た。」と思われる可能性はあると思うんですよね。
そう考えると、熊鈴ってどうなのかなと個人的に思います。
今年の山菜採りは終了なので、来春どうするか考えたいと思います。
以上、ウサピリカでした。