皆さん、こんにちは! ウサピリカです。
今回は、私が競馬にハマってしまった経緯を語りたいと思います。
今思えば若い頃からの競馬にまつわる小さな出来事の積み重ねで、今日の私が出来上がっているような気がします(笑)
最初は競馬なんて興味がなかったんですよ。
当時の私が思っていた競馬のイメージは、耳に鉛筆を挟んだおじさん達が、シケモク吸いながら予想屋から買った紙を握りしめているんです。競馬場には怒号が飛び交い、床はハズレ馬券や新聞だらけで汚い。
そんなイメージでした。
絶対競馬なんか好きにならないわ…。
しかし、環境とは恐ろしいものです。
馬産地でもある北海道の胆振地方で育った私は、知らず知らずのうちに競馬の世界に引きずりこまれていました(笑)
小学生の頃
何度か記事に書いたことがあるのですが、子どもの頃、近くの山に遊びに行く際は、必ず馬がいる牧場の横を通らないと行くことができませんでした。
この頃は馬に対して恐怖しかありませんでしたね。
競馬の世界があることも知りません。
だけど不思議なもので、馬を見ると今でもこの頃のことを思い出して懐かしくなるんでしすよね。
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競馬好きおじさん Aさん
20代の頃、勤務していた会社に競馬大好きおじさん(Aさん・57歳)がいました。
Aさんはあまりにも馬が好きすぎて、競走馬の生産牧場がたくさんある静内勤務を何年か前に自ら申し出た人です。
私が勤務している拠点の出張所として静内があり、Aさんは長年に渡ってそこで働いていました。
都市への転勤希望はよくある話だけど、その逆は珍しいです。
物好きなおじさんもいるもんだ…。
そんなふうに思ってました。
ある日、社内報でAさんの記事を発見しました。
全国の社員を紹介するページです。
今回はAさんなのか…。
笑顔のAさんが牧場の柵のところで、馬と一緒に得意げに写ってました。
Aさん、なにやってるのw
とても幸せそうな顔でした(笑)
記事の内容は、
- 馬や競馬が好きで、希望して静内勤務をしていること。⇦(物好きだな。)
- 仕事が早く片付いたら、勤務中でも牧場に行って馬を眺めているw⇦(そんな事していいんかいっ!)
- 馬を見ているだけで幸せ。静内に来てよかった。⇦(奥さんはなんて言ってるの?)
- 今の生活が充実していて楽しいこと。⇦(そりゃー、楽しいでしょうよ。)
- 土日は牧場巡りをしている。⇦(365日競馬だな。)
- 馬が可愛くて仕方がない。⇦(私は怖いんですけど。)
心の中で突っ込みを入れながら読んでいたことを覚えてます。
社長が読んでいる可能性もあるのに、堂々と社内報で仕事をサボっていることを告白するその神経が信じられませんでした。(⇚その後、なんのお咎めもナシ。ビックリです。)
当時、Aさんは月1回で私の職場にやって来て会議に出席したり、仕事の報告等をしていきます。
たまに競馬の話を振ると、くしゃくしゃの顔して嬉しそうに馬の話をするんですよね。
もう、まるで孫の話をするジイジみたいな。
Aさん、本当に競馬が好きなんだな…。
馬を何時間も見てられるって、普通じゃないぞ。
(でもね、今ならその気持ち、痛いほどわかりますわ。)
この頃から、おじさんの心を虜にする馬って、何か特別なものがあるんだろうなと思い始めていました。
競馬好きおじさん Bさん
同じく20代の頃、転職した私は、そこでも競馬好きおじさんと出会うことに。
名前はBさんといって40代半ばの係長でした。
奥さんと中学生のお子さんが2人いる家族のお父さんです。
おじさんに投資
もともと、職場の男性上司たちは有馬記念と日本ダービーの時期になると、ちょっとだけ馬の話で盛り上がります。
そんなある日、Bさんがこっそり近づいて来て「ウサピリカさん、おじさんに投資してみないかい?」とニコニコしながら言ってきました。
投資?
なんだか怪しいなぁ。
私「投資って何ですか?」
Bさん「日曜日さ、競馬場に行ってくるんだけど、おじさんにお金を託してみない?」
ええー、まさか人の褌で相撲を取ろうとしてるの?
自分のお小遣いがなくなったから、私にお金の無心をしてるとか?
あんた、そんなに競馬がしたいのか!
育ち盛りの中学生が2人いるし、お小遣いも減らされてるかもしれないしねと、私の妄想は膨らむばかりです(違うかもしれないのにW)
Bさん「1,000円、おじさんに預けてみない?」
私「1,000円でいいんですかぁ?」
まぁ、1,000円なら別に無くなってもいいかな。お金はあげたつもり、お遊びだと思って託してみようと思いました。
私「じゃ、係長、期待はしてないけど…(笑)」
そう言ってお金を託しました。
Bさん「どの馬券を買うかは私に任せてくれるね?」
私「はい。」
よし、B係長、お手並み拝見だ。人の褌で思いっきり戦ってらっしゃい。
そんな気持ちで送り出しました。
休み明け、お金を渡したことも忘れて出社した私の机の上に、Bさんがやって来て23,240円をボンと置きました。
私「えーと、これは、なんでしたっけ?」
仕事で処理しなければいけないお金だと思って尋ねると、ニヤッと笑みを浮かべて「投資の結果だよ。」と言いました。
ええー!こんなに?
私「負けたのに責任感じて係長が自腹切ってるってことはないですよね!」
Bさん「手持ちのお金が少なくても、第1レースから最終レースまで上手く転がすんだよ。」
そう言いながら、力こぶを自慢げにパンパン叩いてみせました。
せっかく増えたお金は、何レース目かに負けたせいでガッツリ目減りしたそうですが、そのあとに挽回ができて、このような結果になったのだとか。
どうやら、自分で買った馬券も大当たりのようでホクホク顔でした。
Bさん、人のお金で遊ぶだなんて疑ってごめんなさい(笑)
まさか1,000円がこんな大きな金額になって戻って来るとは思っていませんでした。
競馬って、凄い世界なのね。
この出来事で私の心は、競馬の世界を無視できない気持ちに…。
1992年有馬記念
仕事でお世話になった西洋占星術の先生を接待しなければいけなくなったBさん。
一人では間が持たないので、私にも同席してほしいと助けを求めてきました。
「料理も食べられるし、先生からタダで占ってもらえるよ。」という言葉に釣られて、お供することになりました。
約束通り、先生に私の将来のことを占ってくれました。
西洋占星術ということでしたが、霊感というか直感を働かせて占っているような印象で、これまで当たっているなと思うことがいくつかありました。
私に関する占いが終わったところで、Bさん何を思ったか、
「先生、来週、有馬記念を観に行く予定なんですけど、優勝する馬は、どの馬ですか?」と質問しました。
えっー、B係長、何聞いてんのー!
先生「私は競馬は全く分かりませんし、名前もわからないんですが、鼻に白い筋模様がある馬が優勝するかも。」
そういわれて、舞い上がったBさんと私。
Bさんの話によると、スポーツ新聞に全出走馬の顔が載るらしいです。
レースの前日、ウキウキしながら新聞で顔を確認することにしました。
白い流星の入った馬を買えばいいのね。
このあと千歳から飛行機に乗って中山競馬場に向かう予定です。
Bさん「この情報は誰にも言わないように。俺らだけで儲けよう(笑)」
私「もちろんです(笑)」
そう言いながら新聞を開いて、私達は愕然としました。
だって、4~5頭くらいの馬の鼻に白い模様が入っていたんですから(笑)
もう、二人とも呆然としながらも大笑いしました。
今みたいにネットで確認できる時代じゃなかったですからね。
これじゃ、わかりません。
それぞれ好きな馬に賭けようということで、私は顔に流星の入った馬に賭けることにしました。
Bさんに再び1,000円を託し、今度は自分で選んだ馬券を購入してもらうことにしました。
有馬記念の当日は、テレビの前で震えましたね。
興奮しすぎて知恵熱が出ました(笑)
結果はハズレだったのですが、Bさんが「ゴメン、馬券買うのを忘れちゃってさ。」と言いながら、1,000円を私に返してくれました。
買っていたらハズレ馬券でした。
当時はラッキーと思って受け取ったけど、もしかしたら、Bさんは買っていたかもしれないなと、今になって思いました。
お金を預かった責任を感じて、そう言いそうな人なんですよ。
この年の優勝はメジロパーマー。
額に縦長の流星がある馬で、占いは的中でした。
だけど額に白い模様のある馬はたくさんいますからね。
競馬が分からなくても、確率的には当てやすいとかもしれません。
(この時の確率は3分の1~4分の1くらいでしょうか。)
でも、当たりは当たり。
占い師さんは、本当に見えていたのかもしれません。
私の馬券はハズレましたが、馬券を買うまであれこれ考える楽しみと、レースのドキドキ感がとても楽しかったです。
競馬ファン
Bさんの競馬好きを増やそうという作戦があったかどうかわかりませんが、まんまと乗せられた感じです。
牧場の馬を見学していると、馬が可愛いと言っていた静内のAさんの気持ちが、何となく分かるようになりました。
北海道にいると競馬好きが多いので、影響を受けやすいんですね。
困ったもんです(笑)
私の競馬好きは、これまで弟妹達には内緒にしていたのですが、先日、親の法要があった時にバレてしまいました。
おまけに二組の妹家族達が皆、競馬好きだということが判明。
みんなバリバリ競馬場に行っていました。
恐るべし北海道。
こうして私は競馬にハマっていきました。
以上、ウサピリカでした。