ウトナイ湖は、北海道苫小牧市の東部に位置し、国道36号線のすぐそばにある淡水湖です。周辺には、道の駅ウトナイ湖、ウトナイ湖野生鳥獣保護センター、ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターがあり、260種類以上の鳥を観測することが出来ます。
国内有数の渡りの中継地、越冬地となっており、冬は数千羽のガン・ハクチョウ・カモが飛来します。
今回は、ウトナイ湖と周辺にあるこれらの施設をご紹介していきます。
ウトナイ湖について
- 1981年~日本野鳥の会によって日本初のバードサンクチュアリに指定される。(湖畔周辺5.1Km²)
- 1982年~国指定ウトナイ湖鳥獣保護区(集団渡来地)に指定される。(510ha)
- 1991年~日本で4番目のラムサール条約登録湿地となる。
ウトナイ湖野生鳥獣保護センター
ウトナイ湖野生鳥獣保護センターは、国道36線沿いにある「道の駅ウトナイ湖」のすぐ隣にあり、歩いて3分ほどの場所にあります。
ここでは、国指定鳥獣保護区ウトナイ湖とその周辺の苫小牧市で保護をした野鳥を治療し、その後の復帰のためのリハビリを行っています。
野生鳥獣や自然環境についての展示があり、ビジターセンター的な役割も果たしています。設置されている望遠鏡で鳥を観察することもできます。(令和2年7月25日現在は、コロナ拡大防止のため望遠鏡は使用できませんでした。)
住所:北海道苫小牧市字植苗150番地3
電話:0144-58-2505 FAX:0144-51-2521
開館時間:9:30~16:30 土日祝日のみ
入館料:無料
湖畔の自然観察路
ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの建物を出ると、すぐ横に観察路の入り口があります。
あちこちから、ウグイスの鳴き声が聞こえてきました。
写真に収めたいけれど鳥の動きが素早くてムリでした。途中何人かのカメラを抱えたおじさまを目撃しましたが、草陰に身を潜めて何時間もシャッターチャンスを狙っているように見えました。
こちらは緑の多い普通の林を歩いているつもりなので、草葉の陰からぬっと人間の頭が見えた時は、びっくりしてしました。
小さな橋の上から見えるこの川は、ウトナイ湖に注ぎ込むオタルマップ川です。この川周辺では8月頃にカワセミを観察できることもあるそうです。この日は、7月の下旬でしたが、草の陰に隠れた見えない水面あたりで、大きめの石を落としたような音が聞こえてきました。餌を捕るために川に飛び込んだような音でしたよ。カワセミかもしれないと思ったらワクワクしてしまいました。姿を見ることが出来なかったのが残念でした。
ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター
日本野鳥の会が日本で初めて野鳥の聖域サンクチュアリを開設したのがウトナイ湖です。ネイチャーセンターでは、日本野鳥の会のレンジャーが職員として働いており、知りたい情報を教えてくれます。
1Fは、展示・観察のスペースで、2Fは、ボランティア活動のスペースとなっています。
ネイチャーセンターの建物のすぐ横には、鳥のエサ台と水飲み場があり、鳥が入れ代わり立ち代わりにやって来るので観察しいても飽きません。今、何の鳥が来ているか丁寧に説明してくれました。
道の駅ウトナイ湖
国道36号線沿いにあり、すぐ裏手にはウトナイ湖が広がっています。千歳空港、苫小牧フェリーターミナル、道央自動車道苫小牧東インターチェンジが近くにありアクセスは良好です。
なぜか、木製の自衛隊の警戒車が入り口の横にありました。
美味しそうな海鮮のお弁当が売られている売店です。
お土産物売り場、農産海産物の直売店、食堂、お弁当販売店、イートインスペースなどもあります。
農産海産物直売店側の出入り口付近からは、ウトナイ湖へ続く道があります。道に入りすぐ右側には展望台があります。
展望台から湖に向かって左側の写真に見える茶色い建物が、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターです。更にその向こう側、緑に囲まれた場所に、日本野鳥の会のウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターがあります。
アクセス
【車】苫小牧市街から25分、札幌から1時間半、新千歳空港から20分、道央道自動車道苫小牧東インターから5分
【道南バス】
【道南バス】