今日はパワースポット、流星刀が奉納されている神社として有名な北海道小樽の「龍宮神社」をご紹介したいと思います。
こちらの神社は、榎本武揚が小樽に建立した神社で、隕石で作った流星刀が榎本武揚のひ孫によって2017年に奉納されています。(残念ながら、一般公開はされていません。)
また、麻生太郎が参拝した後、一か月後に総理大臣になったことから出世のご利益、開運のご利益がある神社として有名になりました。木製の御朱印帳と迫力のある御朱印の文字もご紹介したいと思います。
龍宮神社とは
元々、アイヌ民族の祭場だった場所に旧幕府軍の榎本武揚が、明治9年に桓武天皇を合祀したのが始まりである。海の神様、学問の神様、五穀豊穣、疫病除け、
主祭神 海の神様といわれる和田都美三神(綿津見三神)を祀っている。
底津和田都美神(そこつわだつみのかみ)
中津和田都美神(なかつわだつみのかみ)
上津和田都美神(うわつわだつみのかみ)
配神 豊受姫命(とようけひめのみこと)
大物主神(おおものぬしのかみ)
大毘古命(おおびこのかみ)
↑ (榎本武明の遠い先祖である桓武天皇を祀ったという意味。)
アクセス
住所:北海道小樽市稲穂3丁目22−11
電話番号:0134-22-4268
※神社の駐車場へは、神社入り口の20~30m左手に急な上り坂があり、そこを上ってゆくと駐車場にたどり着くことができる。といっても境内の隅に駐車場があって4~5台ぐらい止めるとスペースは限界のように見えました。
私が行ったときは、駐車場への道をなかなか探すことができずに、あたりをぐるぐる回っていました。(笑)
結局、駐車場への入り口を見つけたけど、狭く急な坂道だったので諦めて近くにある『駅横駐車場』に止めて歩きました。徒歩で5分。小樽三角市場のすぐ隣なので観光のかたにはお勧めの駐車場です。
流星刀について
富山県白萩村で発見された隕石を購入し、 長刀二振、短刀三振の合計5振をつくった。
長刀二振のうち一振は天皇家へ献上。もう一振は東京農業大学へ寄贈された。短刀三振は、富山市天文台へ一振、行方不明が一振。
2017年榎本武明のひ孫の榎本隆充さんが小樽の龍宮神社に奉納したのは、本家に代々大切に伝わっていた短刀の一振とのこと。
榎本武明はベテルブルグでのロシア公使時代に、アレキサンダーⅠ世所蔵の隕石でできた星鉄刀を見て憧れを抱き、いつか隕石でできた刀を作ってみたいと思うようになったそうです。
現在、一般に公開されていないので御朱印帳に描かれている流星刀の写真をアップしますのでご勘弁を…。
参拝して一か月後に総理大臣になった麻生太郎
2008年9月24日に第92代首相に指名された麻生太郎だが、その一か月ほど前にこの小樽の龍宮神社を参拝し、オンコの木を植樹。(正確には、46日後かな?)
8月 1日 自民党幹事長就任
8月 9日 小樽龍宮神社に参拝しオンコを植樹
9月22日 第23代総裁に選出される
9月24日 第92代首相に指名される
この驚きのスピード出世で、小樽の龍宮神社は開運、出世のご利益を頂ける神社として広く知られるようにりました。
ところで、麻生太郎といえば大久保利通の子孫ですが、大久保利通は戊辰戦争の時は新政府軍にいたはずなのに、どうして敵対していた旧幕府軍の榎本武揚が建立した神社にわざわざ麻生太郎が参拝しに来たのか?
調べてみると、元々小樽での講演会の予定が入っていたので、龍宮神社に参拝に来て榎本武揚の没後100年記念祭で植樹をしたということらしい・・・。「100年目の仲直り」だそうです。
でも、逆じゃないのかな・・・。講演会があったから参拝ではなく、参拝が先に決まっていて、そのあとに講演会が決まったのでは?と思うんだけど。
だって、講演会のついでに訪れた神社で、偶然にも榎本武揚の没後100年記念祭をやっていて、しかも植樹する木まで用意されてるって、なかなかないですよね。神社が先に決まっていて「じゃあ、麻生さん、せっかく小樽に来たんだから講演会もやってくださいよ。」的に決まったとしか・・・。(私の勝手な妄想です。)
もし、本当に講演会が先に決まっていたとしたら、この時の麻生さんは、いわゆる「持っている人」だったのだと思う。龍宮神社に引き寄せられて行ったのかも。総理大臣にまで昇りつめる勢いのある時期ならあり得ることかもしれない。
そうだとすれば恐るべし、小樽の龍宮神社です。
御朱印・御朱印帳
御朱印は上り龍を彷彿とさせるとても勢いを感じる文字です。私は書道のことは素人でさっぱりわからないですが、御朱印を頂いた後に見た感想が「パワーがみなぎってる。なんかすごい!」でした。(いい加減だなー。)きっと、運気上昇すること間違いなしでしょう。
また押印部分には、写真では確認しにくいですが「綿津見神」を始めとする、この神社の主祭神と配神の名が並んでいます。
そして、御朱印帳がとてもカッコいい。木製の表紙には立身出世と運気上昇を祈願して黒龍の竜神が、裏表紙には榎本家から奉納された『流星刀』が描かれています。
家のどこかに飾っておきたいんですけど、適当な場所が見当たらず大事にしまったままでなんです。
表紙には龍神様、裏表紙には流星刀、御朱印帳には「龍宮神社」の四文字が龍の如く舞い踊る。ありがたい要素が特盛です。御朱印帳マニアにはたまらない一品なのではないでしょうか。
龍の彫刻像
私が参拝したときは、とても大きい龍の木彫り像の搬入作業が行われていました。一本の木の塊から彫られているそうで、とても迫力があり立派なものでした。偶然この日に参拝できたのはラッキー!
最後に
住宅街の中に、こじんまりと存在する神社ですが、榎本武揚、流星刀、麻生太郎とキーワード並べると、なかなかすごい神社なのではないかと思います。
最近は、出世や開運祈願のパワースポットとして知られるようになったせいなのか、この日は、観光で来ている2人組の男性外国人が御朱印をいただいていました。しかも2,000円の御朱印帳を購入。単なる観光だけなら2,000円は払わないと思うんだけど。それとも刀剣マニアでしょうか・・。
小樽に観光で来た際には、龍宮神社に立ち寄ってみてはいかがですか?