我が家の「まる」にも、換毛期の季節がやってきました。おでこの黒い三角形は先に毛が抜けたところです。戦隊ヒーローの覆面にも見えなくはないぞ、まる!
今回は、うさぎの換毛期の過ごし方についてです。
換毛期とは
うさぎの換毛期は、それぞれ春と秋に2回あり、その間に小さな換毛期が夏、冬に2回あります。春と秋の換毛期は、うさぎにとっても「命がけ」と言われるほど体に大きく負担がかかります。
春は夏用の毛に衣替え、秋は寒くなる冬に備えて温かい毛に衣替えです。
新しい毛を作るために体力を消耗するので、この時期はうさぎの様子を注意して観察しておくことが必要となります。体力が落ちて食欲がなくなっていないか、きちんと排泄が出来ているかは大事なポイントになります。もし、あまりよくない症状が出ているのであれば、「うっ滞」の可能性があるので、病院で診てもらった方が良いです。
野性のうさぎであれば、季節の寒暖差を感じとり、適切な時期に換毛が始まって1~2週間ほどで終わるようです。北海道に住んでいる我が家は、暖房で温かいため「まる」の換毛期は、少し早い2月上旬くらいから始まっております。そして、まだ終わっていません。
ダラダラと長い換毛期は、うさぎの体力を落としてしまうことになるので、自然界の気温に近づけようと室内の温度調節をしてみたりするのですが、なかなか難しい問題です。やり過ぎると、人間が生きていけなくなります。(笑)
うっ滞(毛球症)とは
消化管の運動が止まってしまい、食欲減退、糞が小さかったり量が少なくなったりする、腹が張ってくるなどの症状で元気がなくなる状態をいいます。
消化器官の運動が止まってしまう原因として、少し前までは、換毛期の毛を飲み込んでできた胃の中の毛球と考えられてきましたが、現在では、なんらかの原因で消化管の運動が悪くなったために、うっ滞になって胃の中に毛球が出来ると考えられるようになりました。
厳しい自然界で生きるうさぎにとって、弱みを悟られてしまうことは死につながることなので痛みなどには我慢強いです。多少、体調が悪くてもそんな素振りは見せません。元気がなくなっているのが目に見えて分かる時は、かなりの重症になっていると思ってください。最悪の場合は、命を落としてしまいます。
グルーミングについて
この時期になると抜け毛が多いため、うさぎが自分で体をなめたりすると、おなかの中に入る毛が多くなるので気になるところです。おなかに入ってしまうと、うさぎは自分で毛玉を吐き出すことが出来ないので、体調を崩してしまうこともあります。
この時期は、ブラシでグルーミングをしてあげるのが良いのですが、慣れていないうさぎは、このグルーミングを嫌がります。そういう時は、撫でながら手でグルーミングをしてあげましょう。
うちの「まる」も飼い始めて5年間は、ブラシを拒否しました。いきなりガブリと手に噛みつきます。ですので、それからは、手でひたすら撫でていました。
ところが6年目のある日、香箱座りをしている時を狙って、おでこから背中にかけて、ゆっくりブラッシングをするとおとなしくしているではありませんか…。数回やってあげると、まんざらでもない様子。さらに数回ブラッシングすると、歯をカチカチ、ガコガコ鳴らして気持ちよさそうにリラックスしている感じでした。
それから換毛期にはブラッシングをよくするようになったのですが、気分が乗らない時は、やはりガブリとかじりに来ますので未だに注意が必要です。気まぐれな野郎で困ってます。
気分が乗っている時は、数回ブラッシングをしただけで「じゃ、やってもらおっか!」と言わんばかりに、香箱座りに態勢を整えます。こういう時は可愛いんですけどね。
換毛期に舞い上がった毛が、うさぎのおなかの中に入ってしまう恐れがあります。そんな時には、集毛器なんていう便利なものもあるようです。
Amazon広告
ブラシについて
シリコン、ラバー、ステンレス、獣毛などの種類があります。
人気があるのは、毛がたくさんとれるという事でシリコンやラバーのブラシです。
ジェックス トップブリーダーラビットエステ スリッカーブラシ
Amazon広告
ちなみに、うちの「まる」は、これ↓
豚毛のブラシ(人間用)です。今までうさぎ用を何種類か試してみたのですがどれも拒絶反応 を示されてしまいました。そして最後に行きついたのが、このブラシでした。
換毛期の食事について
多くの体力とエネルギーを消耗するうさぎの換毛なので、健康なウサギであればチモシーもペレットも水もいつもより多めに摂ります。うちの「まる」はチモシーを全く食べないので野菜も多めに摂ります。それだけ多くの栄養が必要だということなんですね。
そんな時期に、あまり食べずに様子がおかしい場合は、病院で診てもらいましょう。毛球症の他に不正咬合が原因の場合でも、食事を摂れずに体力を落としてしまいます。
掃除について
動物を飼っていると、毛が舞い上がるので掃除機を毎日かけるのは欠かせません。我が家では、コロコロも重要アイテムとして活躍しています。掃除機できれいになったと思っても、コロコロを使用してみると「まる毛」がしっかり付いてきます。
ケージにシートを敷いている場合は、こちらもこまめに交換してあげましょう。
最後に
うさぎが命を落としてしまうキッカケが、換毛期だというケースが少なくありません。日頃の体重、食べる量、糞の量や大きさをしっかり把握しておくことが大切になります。変化にすぐ気付いてあげることができれば、大事には至りません。
何かと手が掛かってしまいますが、可愛いうさぎと共に換毛期を乗り切りましょう!
他の記事はこちら↓
以上、ウサピリカでした。