皆さん、こんにちは。ウサピリカです。
昨日の夜のことです。かなり激しい羽ばたきが、居間の掃き出し窓の辺りから聞こえてきました。何度もくり返されるので、息子が確認したところ、なんと、こんな夜にトンボが網戸に止まっていました。
「こんな夜に、トンボなんて珍しいね。普通は日中飛ぶよね? 夜にトンボが飛ぶ? おかしいよね~?」
そんなことを言っていると、息子が夜に飛ぶトンボのことを調べてくれました。
トンボは昼行性で、夜になると草や葉の裏にぶら下がるようにして止まり、羽を休めているそうです。
夜に飛ぶトンボもいるそうですが、それはのっぴきならない理由があり、夜に飛ぶ羽目になるようです。
その理由とは、嵐などの自然現象や人間などに安眠を妨害された時と、何かしら事情があった時らしい。何かしらの事情…ってなんだろう…(笑)トンボも大変なのね😓
そして、明るい方へやってくるようです。家の灯りだけでなく街灯の灯りにもやって来ます。
「どんな理由が、あるにせよ事情があってここに来たのね! わかった、好きなだけここでお過ごしなさいッ!」
そんな気持ちで、やさしくトンボを見守ってあげることにしました。
「好きなだけ、いてもよろしくってよ。」
わが家の網戸が気に入ったのか、夜中まで羽ばたきが聞こえていました。
翌朝、昨日のトンボは、さすがにもういないだろうと思いながらも、息子が確認しに行ったところ、羽の一部がちぎれて網戸に残っていました。
トンボは、もういません。どこかに飛んで行ったようです。
ああ、なんということなのでしょう。昨日のトンボが激しく羽ばたきしていたのは、羽が網戸の網目に絡まったからだったとは‥‥。
ごめんね、トンボ。気づいてあげられなくって‥‥。必死にもがいていたんだね。
欠けた羽だと、バランスもとれなくてうまく飛べないんじゃないのかな…。
下手すると羽の根元からちぎれてしまうかもしれないのに、死に物狂いの脱出だったんだろうな…。
そんなふうに考えると昨日のトンボは、かわいそうだったなと思ってしまいました。
なのに、息子は「脱出って言ってもわからないよ。案外、ウチの庭のどこかでくたばっているかもしれないよ(笑)」とか、血も涙もないことをほざいておりました。